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《しつらえ日記》いまをいまの襖で
2020年1月25日 | カテゴリー:こだわり

「居心地をしつらえる」

ユナイトボードの増田です。

 

令和二年も足早に1ヶ月が経とうとしています。

暖冬なこともあり幾分過ごしやすいような気もします。

 

ついこの間、賃貸マンションを施工管理している方と

お打ち合わせした時のことです。

 

こんな話がありました。

「うちの会社の職人も若い時は良かったのだけど、皆歳をとり今は大変だよ。

特に5階建ての低層物件はエレベーターも無いから機材や材料運ぶのが一苦労でね。

だから3階より上の仕事はお断りしてるんだよ」ということでした。

 

私はそれを聞いて大変なご苦労があるんだなと感じたのと、

あらためて建築業において慢性的な職人不足、高齢化に歯止めがかからずに

ここまできてしまっているのだなと思いました。

 

そもそも今回お話を頂いたきっかけは、

賃貸オーナーさんより和室を洋室にしたいが、

極力コストはかけずに既存の鴨居敷居を活かしたい。

ただ洋室になるので襖をそのまま張り替えという訳にはいかない。

さてどうしようかということに直面し、ご相談頂きました。

 

先程の話で木製建具は重くて運びだしが大変だから使いたくない。

でも襖を新調したとしても洋室に襖感が残ってしまうと

なかなか入居が進まない…。

 

軽くて襖の代わりに洋室にあうものはないものか?

そういうご要望に私たちはしっかりお応えすることができます!

 

先週のブログでお伝えした「Udoors」も

引戸画像

 

 

そして洋風な襖でも

16.ユナイトボード/スリムライン

 

襖以上、木製建具未満のちょうど良い

バランスのある引戸たちです!

 

住む人は毎日のことだから引戸の開閉が楽に越したことはないはずです。

職人さんも例えば、階段を一本ずつ木製建具をかついで

のぼるのは大変な負担を強いられますが、軽い襖を3本まとめて持ちながら、

階段あがりが一回で済むのであれば、それは心身において負担軽減となります。

 

住まい手にとっても、

職人さんたちにとっても、

携わる人すべてにおいて

いいもの いいこと。

 

そんな人にやさしく寄り添える

間仕切り建具は「襖」しかないのでは

ないかと私は思います。

 

これから益々進む高齢化ではありますが、

皆が元気で笑顔で、活き活きとした生活や仕事ができる社会を、

微力ながら「いまの襖」でしつらえていきたいと思います。